業種が異なると個人に求められる能力にも違いがあります。業種によって業務内容に特徴があり、それに応じて必要な知識や技術、考え方などが異なるからです。
IT業界のエンジニアのように基本的には個人の技術を駆使して業務を行う業種もあれば、医療に携わる看護師のように接客を基本とする業種もあります。また、同じIT業界であってもクリエイターとコーダーでは特性が異なり、創造性を要求されるか緻密で理論的な考え方が求められるかで差があるでしょう。
医療業界においても看護師には個々の患者の理解が求められますが、検査技師の場合には医療機器に対する深い理解の方がより求められるのは確かです。
このような個々の業種と職種の特性を理解することは適職の見つけ方の基盤になります。それと自分の個性を照らし合わせることによって、個性を生かした仕事ができると考えられた業種が適職だと考えられるからです。
もともと人とのコミュニケーションを取るのは好きだけれど、あまり創造力も豊かではないというのにエンジニアやクリエイターとして働くのは難しいかもしれません。しかし、患者とのコミュニケーションにやはり興味があるとなれば看護師に適性があり、それよりも機械を扱うのに興味があるとなれば臨床検査技師が合っていると判断できるのです。
少し興味のある業種について特徴を列挙していき、その一つ一つを自分の個性や得手不得手と比較してみるなど、自分に向いている仕事かどうかを色んな方法で模索することが、適職の見つけ方として合理的だと言えます。